DCのエンターテイメント
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DCのイベント&娯楽
毎年恒例!春の「全米桜祭り」
ワシントンのポトマック川沿いには明治時代の終わりの1912年3月27日に日本からアメリカに友好の証として送られた桜の木が植えられていて、毎年、満開の時期に合わせて桜祭りが開かれます。
当時、桜の美しさに魅了された紀行作家のエリザ・シドモアさんの働きかけにアメリカのタフト大統領夫人が賛同し、当時の尾崎行雄東京市長がプレゼントしたものですが、寄贈の実現までには紆余曲折がありました。
実は1910年に日本から贈られた最初の桜の苗木には害虫やカビがついていて残念ながら焼却処分に。
日米の国際問題に発展することを懸念してアメリカの外交官が派遣され尾崎東京市長にそのことを伝えると、尾崎市長は『アメリカの初代大統領も桜の木を切り倒しましたが、困難を乗り越えました。我々もこの困難を乗り越えますよ』とジョークで応じたと言うエピソードがあります。
その後2回目の苗木が1912年に到着し、農務省の役人が検査をした際、今度は完璧な苗木で感嘆の声を上げたといいます。
1912年当時、日本から贈られたのは3020本の桜の苗木ですが、桜の木を大切に管理する国立公園局のおかげで、平均60年の樹齢を超え今でも当時の100本を現存することができているのが驚きです。
そんな日米友好のシンボルの桜の花の 開花時期に合わせて毎年3月下旬から4月にかけて数週間に渡り「全米桜祭り」と銘打って、様々なイベントが行われます。毎年70万人以上もの人が訪れる人気です。
2012年にはミシェル・オバマ大統領夫人も桜祭りの植樹式にかけつけました。
まず、無料で行われる開会式には毎年著名な歌手らがかけつけパフォーマンスを行います。2012年の桜寄贈から100周年の時にはMISIAや雅楽師の東儀秀樹、アメリカの人気歌手のサラ・バレリスさんらが出席してパフォーマンスを披露したほか、2014年には夏川りみさんや、タンゴ歌手の冴木杏奈(さえきあんな)さんらが
歌声を披露し会場を魅了しました。
2014年の開会式の様子
また、2012年の100周年の際には桜祭りの一環としてAKB48のメンバーがコンサートを行ったこともあり多くのファンが詰めかけて大盛り上がりでした。
桜祭りでのコンサートに合わせて記者会見したAKB48のメンバー
更に2015年の開会式には歌手の渡辺美里さんが登場し、ニューヨークを拠点に活動しているシンガー・ソングライター大江千里さんのピアノ演奏で代表曲の「My Revolution」「ここから」のほか、「さくらさくら」などを熱唱。会場も一緒になって歌うなど盛り上げました。
熱唱する渡辺美里さん
期間中は日本映画祭やパレード、凧揚げ大会や日本語の大会、茶道のデモンストレーション、多くの出店が建ち並ぶストリートフェスティバルなど日本文化を紹介する様々イベントが開かれるので、とっても楽しい期間です。
華やかな桜祭りのパレードはテレビ中継もされます。
桜の咲く季節にワシントンを訪れる機会がある人には、是非足を運んでもらいたいイベントです。
次の2015年の桜祭りは3月20日〜4月12日まで開催される予定です。開会式のチケットはすぐになくなってしまうので早めに確保することをお勧めします。
全米桜祭り
電話:877-442-5666
公式ホームページはこちらから。
大統領も毎年参加!ナショナルクリスマスツリーの点灯式&コンサート
見えにくいですが中央で話してるのはオバマ大統領です。
ワシントンDCではホワイトハウスに隣接する広場「ザ・エリプス(The Ellipse)」毎年、大統領一家が出席してのクリスマスツリーの点灯式が行われます。
クリスマスツリー点灯式の開始直前の様子
ホワイトハウス前のクリスマスツリーは「ナショナルツリー」と呼ばれ、大統領が点灯するのが慣例です。1923年から毎年行われているワシントンDCの冬の風物詩です。
会場全体でのカウントダウンの後、大統領一家が点灯のボタンを押すと、色とりどりの光に包まれたクリスマスツリーが浮き上がり、とても奇麗です。
点灯式に続き、コンサートも行われます♪
点灯式には毎回、アメリカの人気歌手も次々と登場し、クリスマスソングを披露します。マライアキャリーが来て、クリスマスソングを歌ったこともありました。
コンサート参加はなんと無料!です。3000人分の席と1万4000人分の立ち見席がありますが、毎年かなり多くの人が殺到するため10月中旬あたりにオンラインで登録し、抽選で選ばれる仕組みになっています。ちなみに2014年には10月17日〜20日までオンラインでの募集を受付け 、12月4日が実際の点灯式の日でした。
またオンラインでなくても電話でも登録は可能です。お子さんにも大変人気なので抽選に応募してみて下さいね。
ただ野外コンサートのためものすご〜〜く寒いので、毛布などを持参するのを強くお勧めします!!
場所:ホワイトハウス横のThe Ellipse
日時:毎年12月上旬
電話:877-444-6777(電話申し込みもOK)
オンラインの予約はこちらの公式HPより。このリンクに行った後‘TICKET LOTTERY’ をクリックして下さい。
ロッククリークパークで乗馬
7平方キロメートルもの面積がある森林地帯ロッククリーク・パークは、その木々の美しさからジョギングやハイキングをする人達が多いことでも知られていますが、実はここではガイド付きの乗馬を楽しむコースもあるんです!もちろん初心者でも大丈夫です!
まずは、「Trail Rides」に予約をした後、予約時間の30分前にはロッククリークパークの中にある「ホースセンター」に行き必要事項などを書いてから$40を支払ってチェックインします♪
ロッククリークパークの中にある「ホースセンター」
受付の人から鍵をもらって荷物などはロッカーに預けた後、自分にあったヘルメットも選びます。
大・中・小の中から自分の頭にあったヘルメットを選びます。
そして、インストラクターから「手綱を右に引いたら馬は右に行く」「手綱を左に引いたら馬は左に行く」「手綱を短く持ったら馬は止まる」「足で馬の胴体を締め付けるとまた歩き出す」「馬が驚くので大声を出したりしないこと」など簡単な説明を受けた後、いよいよ自分の馬に乗ります!
木の台があるのでそこから馬に乗ります。
2人のインストラクターが先頭と最後についていざ出発!ロッククリークパーク内の乗馬用のトレイルをゆっくり1時間ほどかけて歩くのですが、美しい木々に囲まれ、川の流れなども聞こえて来て、これがこの上なく気持がいいのです!
木々に囲まれる中を歩くので気持がいい♪
川沿いも歩きます。
馬で道路も渡ります。
道路には乗馬してる人に注意!の看板も
ロッククリークパークでのお試し乗馬「Trail Rides」はオンラインですぐに予約ができますが、とても人気があるので、数週間前からあっという間に予約が埋まってしまいます。余裕を持って計画を立てて下さいね!
また「Trail Rides」以外にも子供向けの「Pony Rides」や、グループやプライベートでも乗馬レッスンを受けられるコースやサマーキャンプなどもあります。ご自分の興味に合わせて予約してみて下さいね。とても楽しい経験になると思います♪
Rock Creek Park Horse Center
住所:5100 Glover Road, Washington, DC 20015
電話:202-362-0117
予約はこちらの公式HPから。
日本新春祭り
日本新春祭りは、日本の名だたる企業がメンバーのワシントン日本商工会(Japan Commerce Association of Washington, DC)主催で、毎年1月下旬に行われる日本風のお祭りです。
毎年、大勢で賑わう日本の新春祭り
会場では和太鼓や獅子舞のパフォーマンスや羽子板やコマ回しなど伝統的なお正月のゲーム、お餅つきや、おみくじコーナーのほかうどんやたこ焼きなど日本の屋台の食事を楽しむコーナー、書道体験コーナーにゲームコーナー、更には日本の駄菓子の販売など盛りだくさんで、日本のお祭り気分を楽しめます。
日本の駄菓子も売られています。
DCにいながらにして日本のお正月気分を味わえるので、日本人を中心に毎年多くの人出で賑わいます。
ヨーヨー取り
太鼓のパフォーマンス
子供に人気のお餅つき
大人気で長蛇の列ができていたたこ焼き
当日いきなり会場を訪ねてもだいたい大人1人$10程度の入場料を払えば誰でも入れますが、事前にチケットを買うと$6で買えるので、絶対に行くと決めた人は事前にチケットを入手して下さいね。(12歳以下は無料です。)
ワシントンDC新春祭り
ワシントン日本商工会議所(JCAW)のHPに直前になると詳細情報が掲載されます。
JCAWのHPはこちらから。
DCの音楽
大統領も訪れるケネディセンター
ワシントンD.C.のポトマック川の畔に広がる17エーカー(2万810 坪)と言う東京ドームの5.6倍ほどの大きな敷地にあるジョン・F・ケネディ・センター (John F. Kennedy Center) はオペラハウス、コンサートホールなど5つの劇場、映画館、図書館などを含むDCにある唯一の総合芸術センターです。
ケネディセンターの中。100カ国以上の国旗が掲げられています。
ここではオペラ、バレエ、ミュージカル、演劇、コンサート、映画、クラシック音楽など400回程ある無料コンサートなども含め年間でおよそ3000回にものぼるパフォーマンスの数々が連日行われています。インターネット配信もしているため年間の観客数は世界各国から4000万人にも達しています。
建設の具体案はケネディ大統領の主ウンン前の1958年、アイゼンハワー大統領の時代に出され3450万ドルの寄付金、2300万ドルの連邦政府からの基金などにより建築家エドワード・ダレル・ストーンにより設計されて1971年9月8日にオープンしました。
オペラハウスの前にあるケネディ大統領の像
ケネディセンターで最大規模のコンサートホールは客席数2450で、独立記念日や大統領就任式などワシントンDCの公式行事で活躍するナショナル交響楽団のホームホールです。クラッシックやジャズ、ポップスなど様々な音楽が連日演奏されています。
バルコニーの中央部には大統領の専用ボックスもあり、様々な機会に大統領が訪れては音楽を楽しんでいます。
またオペラハウスはケネディセンターでは二番目に大きい劇場で客席数は2300。ワシントンオペラとワシントンバレエの本拠地で、オペラハウス内にある赤と金色の大きな幕は日本のものです。ここにも大統領専用のボックス席が設置されています。
最も新しい劇場のテラス劇場は客席数500で、アメリカの200年祭りを記念して日本から寄贈された劇場です。ダンスや演劇、楽器のソロリサイタルなどに活用されています。
このほか、ケネディセンターにはレストランがあるほか、お土産屋もありますよ。
可愛い小物が色々売られているギフトショップ
また、オペラ好き、クラッシック音楽好きな人達のためにメンバー会員も募集していて、個人では$60から上は$30000以上まで、寄付するとそれぞれの金額に応じた特典がついて来ます。例えば$60の会員は、レストランでの飲食が10%、ギフトショップでの買い物が10%割引になるなどの特典があります。
ケネディーセンターは非営利団体なので、こうした熱心なファンからの寄付やチケットの売り上げで運営されています。
12月になるとおなじみのクルミ割り人形も上映されますし、オペラハウスでも大きな話題作が上演されることも多いです。芸術に触れたい時などに是非訪れてみて下さいね!
The John F. Kennedy Center for the Performing Arts
住所:2700 F Street, NW Washington, DC 20566
電話:202-467-4600
チケットはこちらから。
夏の野外コンサート・ウォルフトラップ
ウォルフトラップはバージニア州のビエナにある野外のコンサートホールで、毎年5月末から9月にかけて連日、クラッシックやオペラ、ミュージカル、ポップ音楽、ジャズ、カントリー音楽からブルースやダンス、芝居まで様々なパフォーマンスが繰り広げられるDCの夏の風物詩です。
屋根に覆われた屋内席(約3800席)もありますが、お勧めは屋内席の広報部分にある屋外の「芝生席」(約3100席)です。値段もたったの$10~$20と安いですし、ピクニック気分でお弁当やワインを飲み、芝生に寝っころがりながらコンサートを楽しむのがウォルフトラップ流です♪
必需品は芝生に敷くビニールシートやお弁当、飲み物なのです。椅子やワインなどは現地で調達することができます。
私もこれまでミュージカルの「マンマミーア」や「リバーダンス」など、何度も出かけましたが、特に友人たちと大勢で芝生席でピクニックがてら音楽やミュージカルを観るのが一番楽しかったです。
(ちなみに芝生席は早いもの順なので、場所取りが必要です!)
車で行くのが一番便利ですが、コンサートのある日はWest Falls Chrchのメトロの駅から臨時バスも運行されます。
世界的に有名なアーティストや大人気のミュージカルが結構あってとってもお得な感じなので夏になったら是非、出かけてみて下さいね。
ウォルフトラップ(Wolf Trap)
住所:1645 Trap Road, Vienna, Virginia 22182
電話:877-965-3872
詳細情報はこちらから。
チケットはこちらから購入出来ます。
無料ジャズコンサート・スカルプチャーガーデン
毎年5月下旬から8月下旬から行われる無料のジャズコンサート
5月下旬から8月下旬までの毎週金曜日の午後5時過ぎから、ナショナルギャラリー近くのスカルプチャーガーデンの噴水前で無料のジャズコンサートを楽しむことができるため、毎年多くのワシントニアンでにぎわいます。
場所取りは早いもの順なのでピクニックシートや椅子などを持って早めにいい場所を確保するのがポイントです。
大きな噴水の前で行われます。
アルコール類の持ち込みは禁止されていますが、すぐ近くにあるパビリオンカフェでサングリアやワインなどアルコールを購入することができるほか、サンドイッチやチーズの盛り合わせなどちょっとした軽食もそこで仕入れることができるので、本格的な夕食の前、金曜日の夕方にリラックスのために訪れるには絶好の場所です♪
私は短期間だけキャピトルヒルで働いていたことがあるのですが、場所が近かったこともあり金曜日の夕方は早めに仕事を終わらせてよく友人とジャズコンサートを聴きに行っていました。お気に入りの場所の1つです。
夏限定なので、天気がいい日には是非足を運んでみて下さいね。
スカルプチャーガーデンの無料ジャズコンサート
住所:700 Constitution Ave NW Washington, DC 20004
電話:202-289-3360.
詳細情報はこちらから。
ジャズ&ブルースの老舗・ブルースアレイ
ジョージタウンの路地を入ったところにあるブルースアレイは1965年のオープン以来、40年以上の歴史を誇るワシントンDCのジャズ&ブルースの老舗で、連日アメリカのトップクラスのミュージシャンが出演しています。
場内は約170席ですがそんなに大きくないため、ミュージシャンとの距離も近く、こじんまりした雰囲気の中、音楽を楽しむことができます。
カバーチャージは出演者によって違いますが大体25~30ドル程で、この他に1人4.50ドルの手数料と税金がかかります。
通常のライブは午後8時と午後10時からの1日2回です。席が空いていれば飛び込みで座ることもできますが、できれば事前予約をした方が確実です。
また席は早く来た人順に好きな場所に座れるため、いい席を確保したい人は時間に余裕を持って早めに出かけるのをお勧めします。午後8時からのショーは午後6時から入場が可能で(午後6時から食事も注文できます)、午後10時からは午後9時45分から入場が可能となっています。
また食事や飲み物も注文することが可能ですが、隣の人の席との間が少し狭いのでゆったりと食事したい人は、ジョージタウンにはたくさんのレストランがあるので、事前に食事をしてからお酒を飲みながら音楽鑑賞するのがお勧めです。
ちなみに1人あたり最低でも$12の飲み物か食べ物を頼む必要がありますが飲み物やおつまみだけで達するのでそんなに気にしなくても大丈夫でしょう。
私はブルースアレイで食事も頼んでみましたが、アメリカの南部料理、ニューオーリンズの本格クレオール料理がメニューの中心で、なかなか美味しかったです♪
ジャズ好きな人は試しに足を運んでみて下さいね。
ブルースアレイ(Blues Alley)
住所:1073 Wisconsin Ave. NW Washington, DC20007
電話:202-337-4141
詳細情報はこちらから。
ジョージタウンの大邸宅でのコンサート・S&R財団「overtures」
ジョージタウンにある大豪邸のエバメイ
閑静な高級住宅街として知られるジョージタウンにある大豪邸エバメイ(Evermay)で行われるコンサートがワシントンDC通の人々の中で最近、密かな人気スポットとなっています。
2008年に日本人医薬ベンチャービジネスマンで発明家の上野隆司さんと久能祐子さんが2200万ドル、日本円にして24億円以上で購入し、自らが主催するS&R財団の本部として使うようになりました。この財団は才能あふれるアーチストや科学者、起業家などを支援して いて、エバメイでも様々なイベントが行われています。
エバメイでのコンサートの様子
その中でも最近、特に人気になっているのはコンサートシリーズ「overtures」です。財団が支援している日本を含む世界各国から一流のピアニストやバイオリニスト、チェリストなどアーチスト達がやってきて演奏してくれるのですが、客席とアーチストの距離感がものすごく近いので、普通のコンサートホールよりも断然楽しめるのが特徴です。
またコンサートが始まる前にはワインなど飲み物やオードブルが、そしてコンサートが終了した後はコーヒーやデザート、(もちろんワインも)振る舞われるのですが、その際、アーチスト達もその場に残って気軽に歓談に応じてくれるのでとっても楽しいひとときです。
是非一度、足を伸ばして頂きたいお勧めのコンサートです!
Evermayでのコンサート
住所:1623 28th Street NW, Washington, DC 20007
電話:202-298-6007
チケットの予約はS&R財団の公式HPより